都 等々力大橋 事業費3割増、事業期間5年延伸

東京
 東京都建設局が多摩川に架ける「等々力大橋(仮称)」の事業費がおよそ3割アップの約183億円となることが分かった。物価の高騰や労務費の上昇などが要因。今後、下部工橋台1基の築造に関わる用地取得と工事を進めて上部工などの実施に備える。事業期間はこれまでの2025年度末から5年延ばして30年度の完了を目指す。都が9月1日の事業評価委員会にこれらを示して事業継続の承認を得た。  等々力大橋は多摩川で隔てられた世田谷区玉堤2丁目と川崎市中原区宮内1丁目を結ぶ橋長385・9㍍、幅員約32㍍の鋼4径間連続合成箱桁橋(ケーブル補剛)。15年度に事業をスタートし、これまでに下部工のうち河川内の橋脚3基と川崎市側の橋台を完成させた。残る都側の橋台は堤防天端の道路を切り回して築造するため必要な用地の約6割を取得した。  用地取得を終えた後、切り回し道路の整備や橋台の築造を行って、上部工と上部仕上げ、取り付け道路の整備を進める。  事業費は19年度末時点(139億円)から31・9%増の183億4000万円とする。内訳は工事費(108億円)が26・6%増の136億7000万円、用地(31億円)が50・6%増の46億7000万円。24年度末までに工事費の34%(46億5000万円)、用地費の80・1%(37億4000万円)を執行した。 【環5の1、放35・36も継続承認】  また都建設局は、当日の事業評価委員会に環状第5号の1号線の豊島区高田3丁目~南池袋2丁目間と放射第35号線・放射第36号線の板橋区小茂根4丁目~練馬区早宮2丁目間の整備についても進捗状況を説明して継続の承認を得た。  環状第5号の1号線の豊島区高田3丁目~南池袋2丁目間は延長1400㍍、幅員30~40㍍で地上2車線と地下2車線の2層構造。1998年度の事業認可からこれまでに地下のトンネル1090㍍のうち南池袋方面の810㍍を完成させた。地下の残る280㍍の中で南池袋側90㍍を非開削工法で建設するため、前段の立坑を大成・東武谷内田JVが2026年7月16日までの工期で築造している。高田側の190㍍(掘割とトンネル)は用地取得が残っており未着手だ。事業期間は27年度まで。  事業費は工事費461億8700万円、用地費199億7100万円の合計661億5800万円。24年度末時点で工事費の83・7%(386億5200万円)、用地費の96・7%(193億1500万円)を執行した。  放射第35号線・放射36号線の板橋区小茂根4丁目~練馬区早宮2丁目間は延長1970㍍、幅員40~50㍍で平面構造。11年度に事業認可を得てまとまった用地が取得できた箇所から順次工事を進めている。事業期間は30年度まで。  事業費は工事費42億5500万円、用地費431億1500万円の合計473億7000万円。24年度末までに工事費の65・3%(27億7700万円)、用地費の58・4%(251億8500万円)を執行済みだ。