静岡駅周辺の地価変動率 微増続く
静岡
国土交通省がまとめた主要都市の地価動向「地価LOOKレポート」によると、2025年第2四半期(25年4月1日~7月1日)のJR静岡駅周辺の地価変動率は、前期(25年第1四半期=25年1月1日~4月1日)と比べて「0%超3%未満」の上昇となった。全国では、80地区(住宅地22、商業地58)全ての地価変動率が上昇した。
国土交通省は全国主要都市の80地区を対象に、四半期ごとの地価変動率の傾向を調査している。日本不動産研究所(東京都港区)に調査を委託しており、不動産鑑定士が不動産鑑定評価に基づき、前期から今期までの地価変動率を「上昇(6%以上、3%以上6%未満、0%超3%未満)」「横ばい(0%)」「下落(0%超3%未満、3%以上6%未満、6%以上9%未満など)」9区分に分類する。また、「不 動産の土地取引価格」「不動産取引利回り」「オフィス賃料」など変動率の要因となる6項目について「上昇」「横ばい」「下落」の3区分に分類する。
静岡県内の対象地区はJR静岡駅周辺で、用途は商業地。地価変動率は、22年第3四半期(22年7月1日~10月1日)以降、「0%超3%未満」の上昇が続いている。
項目別に見ると「不動産の土地取引価格」「オフィス賃料」では「上昇」、「不動産取引利回り」「店舗賃料」「新築マンション分譲価格」「賃貸マンション賃料」では「横ばい」だった。国土交通省の担当者は「オフィスの空室率が改善傾向にあり、賃料が堅調であることや、市街地でホテルやマンションのニーズがあることから、今後も緩やかな上昇が続くと見込まれる」と話す。