川崎市 都市計画マスタープラン改定へ基本方針を25年度末
神奈川
川崎市まちづくり局は、都市計画の基本方針などを定める「都市計画マスタープラン」を早ければ27年度末に改定する。改定の基本方針を決めるため、基本検討の支援業務を創建横浜支店(横浜市中区)に委託した。履行期限は2026年3月31日まで。25年度末に基本方針を決定する予定。
都市計画マスタープランは、全体構想、区別構想、まちづくり推進地域別構想の三層で構成する。全体構想と区別構想は07年3月に策定。地域別構想は小杉駅周辺地域のみがあり、09年3月に策定した。17年3月に全体構想を改定しており、区別構想は三つに分けて19年3月から21年8月に見直した。
今回の改定に当たり、現時点では全体構想と区別構想をまとめて策定することを検討している。現行のマスタープランには、全体構 想と区別構想に重複する記述がある他、改定時期がずれることによって都市計画にタイムラグが生じるなどの課題がある。一括化により、これらの課題の解消を図りたい考えだ。地域別構想は統合しない方針。
基本検討では、現行のマスタープランを振り返り、データ整理や効果検証、課題の抽出などを行う。また、25年度末に改定予定の総合計画など、上位計画の改定状況や社会環境の変化などをまとめ、改定時に反映する。
25年度末までに改定の基本方針を定め、26年度以降に庁内調整や改定作業、市民意見の聴取などを実施する見込み。改定の方向性により策定作業が延びる可能性があるものの、早ければ27年度末にも次期都市計画マスタープランを策定する見通しだ。