1級建築士試験 学科合格者4529人 合格率6.8ポイント低下

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 国土交通省は9月3日、2025年1級建築士試験の学科試験の合格者を発表した。実受験者2万7489人のうち合格者は4529人で、合格率は16・5%だった。受験者数は前年比2・1%減と微減だったが、合格率が6・8ポイント低下したため、合格者数が前年よりも2002人減少している。  学科試験は7月27日に全国57会場で行われた。 合格基準点は、▽学科Ⅰ(計画)11点▽学科Ⅱ(環境・設備)11点▽学科Ⅲ(法規)16点▽学科Ⅳ(構造)16点▽学科Ⅴ(施工)13点―に全て達し、総得点88点以上とした。総得点は、おおむね90点を想定していたが、試験問題の難易度が高かったとして基準点を引き下げた。  合格者を職域別に見ると、建設業が35・4%と最も多く、建築士事務所の26・4%、住宅メーカーの14・0%が続いた。年齢別では、24~26歳の30・0%が最も多く、平均年齢は29・3歳だった。  合格者の受験番号の一覧と合格基準は、建築技術教育普及センターのホームページに掲載する。設計製図試験は10月12日に実施し、最終合格者は12月24日に発表する。