静岡市 企業誘致に向け5カ所で意向調査

静岡

委員会の様子

 静岡市は企業用地の確保に向け、地権者への意向調査を実施している。2025年度は5カ所で行うが、先行して葵区油山地区、清水区庵原町地区で調査を始めた。静岡市議会が9月2日に開催した「第1回仕事と定住調査特別委員会」で委員会からの質問に、市産業基盤強化本部の担当者が回答した。  市は工業系の用途地域内に空きがなく、地価が高いなどの課題に触れた。また、市街化調整区域に立地を希望する企業の相談もあることから、利用可能性の高い土地や未利用農地の集約、規制緩和に取り組んでいると説明した。  24年度は、新東名高速道路のインターチェンジ周辺など7カ所で地権者への意向調査を実施。現在、さらに開発可能性の高い土地を絞り込んでいる。  委員から25年度の地区について質問があり、市は葵区油山地区、清水区庵原町地区で調査を始めたと回答したが、残り3カ所は調査開始後に公表するとした。  同委員会は、人口減少や市外への流出の解決に向け、人材の定着と地域経済の活性化につながる施策について調査し、意見交換、提言する場。設置期間は27年3月まで。