県交通基盤部「デジタル工事銘板」スタート

静岡
 静岡県交通基盤部は、優良建設工事表彰を受賞した工事を「デジタル工事銘板」で公表していく。知事表彰・部長表彰受賞工事からの作成となるが、地域を守り、現場の最前線で活躍する建設業に携わる人を紹介することで、現場の士気やモチベーションの向上につなげる。  対象は、交通基盤部が発注し、県優良建設工事表彰を受賞した工事(建築・設備は対象外)。優れた成績を収めた工事を「デジタル工事銘板」として、県ホームページで公開する。  記載項目は▽工事名▽工事箇所▽工期▽工事概要(施工延長、代表工種、数量、構造物諸元など)▽施工者▽技術者名▽発注者名▽写真(着手前・完成)。施工者は元請け業者の他、金額500万円以上の下請け業者、設計業者。下請け業者と設計業者は元請け業者の推薦が必要。技術者名は本人の同意が得られた場合、公開する。  制作イメージは、デジタル台帳やオープンGISを活用し、工事内容や関係者をリスト表示。動画は、3分程度の「どぼくらぶソング」を活用し、人にフォーカスしたものとなる。インフラ整備に従事する人たちの一生懸命な姿を動画などで発信する。  シビックプライド広報の一環でもあり、県民の興味・関心や若手の入職につなげることも狙いにある。  静岡県交通基盤部の木村丈尚参事(人材育成担当兼静岡県建設技術監理センター所長)は「現場にスポットをあて、地域を守る建設業に従事している人たちを紹介することで、土木の役割・重要性を県民に理解してもらうとともに、現場の誇りとモチベーション向上にもつなげていきたい」と、優良工事デジタル工事銘板の企画意図を話す。  また「建設産業が誇りとやりがいを持てる仕事として人気・地位を向上させ、若者に職業選択肢の一つとして、土木に興味・関心を持ってもらえればいい」とし、「産官がうまく連携しながら、“現場ファースト”の思いで建設産業を盛り上げていきたい」としている。