高松市 庵治漁港の耐震化工事を早ければ26年度
四国
【高松】高松市は、庵治漁港の耐震化工事を早け れば2026年度に実施する。耐震化の対象は漁港内全体の護岸、防波堤、陸閘。複数の工事に分割して発注する考え。主に胸壁や護岸の被覆、かさ上げ工事をする見通しだ。
庵治漁港では、23、24年度に基本設計と地質調査を実施。胸壁520㍍、護岸89㍍、陸閘27基に耐震対策が必要と分析結果が出た。
耐震対策工事を行う防波堤で最も規模が大きいのは、庵治漁港西側に位置する庵治漁港冷蔵庫などに面した防波堤で、延長は342㍍。陸側の法面に被覆工事を施す見通し。この他、2カ所の防波堤が対象となっている。
庵治漁港の北側にある石積みの護岸(延長89㍍)に対して、海岸側の法面で被覆工事を行う方針。陸閘については、漁港全域に設置されており、かさ上げによる改良または本体の更新を実施する。
本年度中に実施設計を進めて工法や工事内容を詰める。「庵治漁港海岸保全施設改修実施設計業務委託」は中央測建(高松市)が担当。
基本設計と地質調査では、庵治漁港全域の防波堤2044㍍、護岸89㍍、陸こう64基の耐震性能を調査した。調査内容は、陸上ボーリング7カ所、海上ボーリング2カ所。この他、地震時の液状化による構造物被害予想プログラムのFLIPを用いて、水平と鉛直変異を算出した。
浸水区域は東側が庵治保育所、南側が庵治中学校、北側が王の下自治会館まで及ぶ。