香川県 香川用水記念公園でパーゴラなど改修

四国

上部が藤棚となっているパーゴラ

 香川県西讃土地改良事務所は、香川用水公園リニューアル事業の一環として、園内にあるパーゴラの改修と水見やぐらの新設に着手する。現在、総合技建コンサルタント(琴平町)が2026年1月22日までの履行期間で設計をまとめており、進捗を見ながら年度内にも工事を発注する。  改修では、パーゴラの上部約300平方㍍に屋根を設置し、その上に太陽光発電設備を整備する。発電した電力は園内にある「水の資料館」で活用する予定。設計では屋根や太陽光発電の重量に既存の柱が耐えられるかなどの調査も行う。既存パーゴラの規模は延長75㍍、幅5㍍。「催しの広場」に沿うように整備している。そのうち3カ所計15㍍は東屋の屋根となっており、残る60㍍は藤棚として利用している。  パーゴラの下は飲食スペースとして校外学習などで利用されているが、屋根がなく雨天時には利用できないため、利用者から屋根の整備が要望されていた。  新設する水見やぐらの規模は高さ2~3㍍を予定。「催しの広場」南側の斜面に張り出すように整備する。面積などの詳細は設計でまとめる。  付近には香川用水阿讃導水トンネルの出口があるが、危険なため近付くことができず、遠くからもトンネルの様子を見られる場所がなかったため、水見やぐらを整備し対応する。  県では、25年度から香川用水公園のリニューアル事業に着手しており、3年間をかけて親水施設や遊具の再整備などを進めている。  香川用水記念公園の敷地面積は約6万平方㍍。香川用水の歴史と恩恵を伝える施設として、東西分水工の周辺に1997年に開園した。園内は「メモリアルゾーン」「集いと文化のゾーン」「水と光のふれあいゾーン」「風と花と緑のゾーン」の4つで構成されている。所在地は三豊市財田町財田中2335。