街路樹の倒木防止 点検実施へガイドライン

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 国土交通省は、街路樹の倒木による事故の防止に向け、自治体向けに点検方法のガイドラインを作成する。人員や予算の不足を背景として全市町村の68%は近接目視による街路樹の「定期巡回」を実施していない。効果的な点検の考え方をガイドラインに示すことで、効率的に倒木による事故の発生を防ぐ。  ガイドラインの策定は、2024年9月に東京都日野市の公園でイチョウの枝の落下による男性の死亡事故が発生したことがきっかけ。事故発生後に国交省は、都市公園や道路にある街路樹の点検状況を調査した。この結果、全市町村の68%が定期巡回を実施していないことが分かった。都道府県も全体の33%が定期巡回を実施していない。  ガイドラインは、こうした地方自治体の定期巡回の実施率を高めるために策定する。人通りの多い路線や場所にある街路樹を重点的に点検するなどの考え方を示すことで、予算や人員に限りがあっても効果的な点検が実施できるようにする。さらなる効率化やコスト削減につながる新技術の有無や適用性を確認し、ガイドラインに盛り込む。  点検後の対応にも着目する。街路樹の点検結果や維持管理の状況を記録として残すことで、管理の高度化や業務の効率化につなげるようにする。  ガイドラインの策定に向けて国交省は、9月4日に有識者検討会の初会合を開催した=写真。今後、2回の会合を開き、26年3月をめどにガイドラインをまとめる。