横浜市 45億円超で小雀グループ PFI野庭住宅のI街区
神奈川
I街区 の提案イメージ
横浜市は、PFI手法で建て替える野庭住宅のI街区について、落札者を小雀建設グループ(構成企業・金子設計)に決めた。落札額は税込み45億3310万円。議会決議を経て2026年2月に本契約を結んで調査・設計などに入る計画となっている。また、不調だったJ街区は、26年4月に再公告する予定。横浜市としては市営住宅の建て替えで初めてPFI導入を決めた事業だ。
小雀建設グループの提案によると、I街区には鉄筋コンクリート造6階建て延べ約6500平方㍍・130戸の住棟と、鉄筋コンクリート造2階建て延べ約400平方㍍の集会所棟を建てる。
PFIのBTa方式を採用し、小雀建設が建設と入居者移転支援、金子設計が設計と工事監理を担当する。
26年度に仮移転を完了し、27年度に既存住宅などを解体する想定。31年度の新築住宅完成を目指す。
野庭住宅は港南区野庭町に位置し、全11街区・88棟(3294戸)で構成する市営住宅。1975年に完成したI・J街区をそれぞれPFI手法で建て替えるため、事業者を決める総合評価一般競争入札(WTO政府調達協定対象)を1月に街区ごとに公告した。
今回のI街区(敷地面積8729平方㍍)には鉄筋コンクリート造5階建ての住棟が3棟・130戸ある。
一方、J街区(敷地面積2万5248平方㍍)は鉄筋コンクリート造5階建ての住棟12棟・380戸で構成。南側を新築住宅などの用地として約370戸を整備し、北側には面積約5000平方㍍の余剰地を創出する計画で当初入札を公告。
ただ、入札辞退届けの期限である7月4日までに全グループが辞退して不調となっていた。