横浜市 シールド「ドリルン」発進! 横浜駅周辺の浸水対策

神奈川

幸ケ谷小学校の児童が命名

 横浜市下水道河川局は9月8日、大成建設・大豊建設・中鉢建設JVと「神奈川処理区エキサイトよこはま龍宮橋雨水幹線下水道整備工事(その4)」のシールドマシン発進式を神奈川区内で開いた。工事基地に近い幸ケ谷小学校の児童が参加し、命名した愛称「ドリルン」を発表。代表者が掘進開始のスイッチを押した。  式典では主催者挨拶として平原敏英副市長が登壇。「浸水対策の中核となる幹線だ。横浜駅周辺の地下街や道路の被害を大きく減らせるだろう」と工事の重要性を説明した。その上で、「安全を最優先に、1日でも早い完成を目指す」との決意を述べた。  シールドの愛称は幸ケ谷小学校の児童から募集し、254通の応募があった中から選定。命名した5年生は「幅広い世代の方に覚えてもらおうと考えた。ドリルンが頑張って、僕たちの街を洪水から守ってくれることを期待しています」と、名前に込めた思いを語った。      エキサイトよこはま龍宮橋雨水幹線は、横浜駅周辺の治水安全度を30年に1回の降雨に対応させるために整備するもの。  大成・大豊・中鉢JV担当する今回の工事では、神奈川公園(神奈川区)を起点に横浜駅方面の岡野公園(西区)と、川崎市方面に別途新築する東高島ポンプ場(神奈川区)に向けて全長4・9㌔、仕上がり内径3・75㍍をシールドで掘削する計画。2030年度末の完了を見込んでいる。