定着者1人当たり42万助成 建設業の人材確保促進

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 厚生労働省は、若年者・女性入職者の確保と育成・定着に一体的に取り組む建設事業主を支援する。人材確保等支援助成金の「若年者および女性に魅力ある職場づくり事業コース」の支援対象を拡充し、新規入職者が6カ月定着した場合には、入職者1人当たりにつき42万円を上乗せする。  若年者および女性に魅力ある職場づくり事業コースでは、入職前の啓発活動と、入職後の技能向上に向けた活動、雇用管理研修の実施を支援している。具体的には、現場見学会やインターンシップ、新規入職者への教育訓練・研修会、雇用管理研修・職長研修などが対象。  これまでは、各事業を個別に支援していたが、建設業の人材不足が深刻化していることから、一体的な取り組みを支援対象とし、企業による人材確保と定着に向けた取り組みを促す。  新たな支援対象は、企業が入職前の高校生や大学生などに、建設業の役割や魅力を伝え、理解を促進するための啓発活動が求められる。通常の採用活動は含まない。  雇用管理研修や職長研修を社内で実施し、雇用管理に関する必要な知識を習得した上で、技能向上に向けた研修などを新規入職者に受講させてもらう。  助成率は、中小建設事業主の場合には5分の3で、中小建設事業主以外には20分の9となる。助成の上限額は200万円。一体的に取り組んだ結果、新規入職者が6カ月定着した場合には、賃金助成として1人当たり42万円を上乗せする。上乗せ助成上限額は、3人分の126万円。