高知県 第2回新県民体育館整備等基本計画検討会

四国

第2回新県民体育館整備等基本計画検討会の様子

 高知県は、老朽化が著しい県民体育館の建て替えに伴う基本計画の策定に向け、有識者で構成する「新県民体育館整備等基本計画検討会」(高知県公立大学法人高知工科大学経済・マネジメント学群講師・前田和範委員長)の第2回会合を開催した=写真。競技団体などへのニーズ調査の結果を踏まえた施設の配置シミュレーションなど施設全体の構成案を説明した他、まちづくりやにぎわいの拠点とする新施設の基本方針などを確認した。  会では、ニーズ調査の結果について、「多目的に対応した施設整備を行う必要がある」、「まちづくりと連携したサービスを提供してほしい」などの意見を報告し、それらを踏まえた施設整備の方向性を示した。  新たな県民体育館の配置シミュレーションでは、体育館に併設するプールや老朽化が進む県立武道館を新たな施設に集約することも含め、現有地における施設集約の可否と隣接地の旧南消防署跡地や高知市青年センター(アスパルこうち)を含めた敷地で施設集約の可能性を検討する。  新施設は、プロスポーツやイベントなどに適した機能を備え、災害時の避難施設としても活用する。計画規模はメインアリーナが観客席5000席、延べ面積9900平方㍍。メインアリーナとサブアリーナを必須の施設とし、武道館は試合場(4面または3面)を想定する。  施設の配置については、現有地と旧南消防署跡地、アスパルこうちグラウンドの活用を想定した▽メインアリーナ+サブアリーナ(バスケコート1面)+武道館(4面正方形)▽メインアリーナ+サブアリーナ(バスケコート1面)+武道館(4面横並)+プール▽メインアリーナ+サブアリーナ(バスケコート2面)+武道館(3面横並)―の3案と、現有地と旧南消防署跡地の活用を想定したメインアリーナ+サブアリーナ(バスケコート1面)+武道館(4面横並)の案を示し、今後、比較検討するとした。  整備に向けたスケジュールは、25年度内に基本計画を策定し、26~27年度に基本設計と実施設計をまとめ、27年度内下期から工事着手し29年度の供用開始を予定している。  高知市教育委員会の担当者は、アスパルこうちのグラウンド面積が減少する場合の影響を踏まえ、「代替場所を確保すること」などの要望を述べた。