蕃山町1再開発 資金計画見直し施工者選定

岡山

蕃山町1番地区再開発ビル完成イメージ図

 【岡山市北区】岡山市蕃山町1番地区市街地再開発組合(岡山市北区本町4ノ18)は、資機材の急激な高騰など近年の社会情勢から、これまで総事業費約57億円と試算していた資金計画の見直しに着手、2025年内にも見直し計画をまとめたい考え。施工会社の選定についても、新たな資金計画を基に、早ければ同年内にも入札を実施して施工者を選定したい意向でいる。  同再開発事業は、柳川交差点の北東角地約7500平方㍍(周辺道路部分を含む)を開発区域とし、建築面積約2051平方㍍に18階建て延べ約2万2673平方㍍の再開発ビルを建設する。西棟(6階建て)にはSOHO、子育て支援施設、業務施設や屋上庭園、東棟(18階建て)には3・4階を業務施設、5~18階に共同住宅(地権者分と分譲分)、東西両棟が連結されている1~2階の低層部分には商業施設を設ける。  参加組合員には両備ホールディングス(岡山市北区)が加入しており、保留床となる分譲マンション販売などの他、アドバイザリーの役割を担っている。設計はアーキスコープ(岡山市)が担当。敷地内建物は23年度末までに安田産業(岡山市南区)で解体が完了、現在は更地化され臨時駐車場に使用されている。  見直し中の資金計画は、現計画の事業計画策定が19年5月、権利変換計画が21年7月と社会情勢が大きく変化する以前のものとなっており、倍増とまではいかないまでも90~100億円に近い見直しとなる可能性もあると考えられている。  施工者の選定についても、特定業務代行者を設置しない再開発事業となっているため原則入札により選定する見通し。過去には22年11月に2回の入札は不調、23年9月の入札も不調になっており、今回は資金計画の見直しと並行して、4回目の入札準備を進める見通しで、今後の組合理事会で具体的な方針を固める。