石垣の保存技術を次世代に継承 名古屋城で後継者育成事業

中部

間詰石を詰める作業を観察

 保存技術を次世代に継承―。名古屋大学と名古屋市などが9月9日、名古屋城内で「文化財石垣保存技術協議会後継者育成事業」を行った。名古屋大学考古学研究室の学生14人を、天守の東側にある搦手馬出周辺で進行している、石垣復旧工事の現場に招待。学生たちは、築石をクレーンで運ぶ現場を間近で見学した。作業員が石垣の隙間に間詰石を詰める作業を観察した際には、その正確さに感嘆の声が上がった。復旧工事の実施は安藤ハザマ名古屋支店が担当している。