都 日比谷公園再整備 広場・テニスコートエリアの検討に着手
東京
検討エリア
東京都は日比谷公園の再整備で「草地広場・テニスコート等周辺エリア」の検討をスタートする。面積約5・7㌶の同エリアに導入する機能や施設の整備・運営の方向性を考える。園内全域を対象としたトイレ整備の方向性も練る。これらに伴う業務の委託先を希望制指名競争入札で決めるため、都市計画・交通等計画業務(取扱品目=公園・レクリエーション施設計画)Aの競争入札参加有資格者から9月12日まで希望申請を受け付けて、10月1日に開札する。委託期間は2026年3月19日まで。26年度の実施設計を経て27年度の着工、31年度末の完成を目指す。
日比谷公園(千代田区、開園面積約16・2㌶)は開園130周年を迎える33年の完了を目標に公園全体を再整備する。「都立公園再生整備計画」(21年7月策定)や「バリアフリー日比谷公園プロジェクト」(23年7月策定)に基づき園内を九つのエリアに分け、都や民間が23年度から32年度にかけて段階的に工事を進める。
検討を始める「草地広場・テニスコート等周辺エリア」は晴海通りや祝田通り沿いに位置する面積約5・7㌶。基本的な導入施設として▽多種多様な広場▽パークプラザ(仮称)▽公園外周部▽三笠山―の四つを挙げている。
個々に見ると「多種多様な広場」は既存のテニスコートをテニス以外も楽しめる球技広場に再整備して設ける。「パークプラザ」は既存するサービスセンターや陳列場などの機能を集約した複合施設とする。「公園外周部」は歩道と一体感のある空間に改修し、「三笠山」は周囲の広場との連続性を保って一体的に利用できるように一部改修して残す。
今回の業務では既存施設の利用状況や地元の要望などを調査して、基本的な導入施設の他に導入する機能の候補を5種類程度選定。その上で、基本的な導入施設を含めた整備・運営の方向性を取りまとめるとともに、ゾーニングや施設規模などを検討して概算工事費と維持管理費を算出する。
園内全域のトイレ整備については、既存の4棟とパークプラザに設けるもので足りるかどうか検証。足りないと判断した場合には新設トイレの位置や規模を提案してもらう。また、バリアフリーに関する整備水準を設定し、既存トイレの改修方針を固める。