品川区の新総合庁舎 施工予定者は東急建設JV、大成温調JV、雄電社JV 落札総額685億円余

東京

品川区新総合庁舎のイメージパース

 品川区は新総合庁舎の施工予定者を決めたことを明らかにした。建築、機械設備、電気設備の3工種分離で7月29日に工事の制限付き一般競争入札を開札。建築を東急建設などの5者JV、機械設備を大成温調などの4者JV、電気設備を雄電社などの4者JVがそれぞれ落札した。落札金額の総額は685億円余り(税込み、以下金額同じ)に上る。9月18日開会の第3回区議会定例議会に付議する契約案の議決と正式契約を経て着工し、2029年6月29日までの工期で完成させる。  工種ごとの施工予定者と落札金額は、建築が東急・大本・法月・仲岡・加地JVで425億8320万円、機械設備が大成温・横河・東海管・三橋JVで149億9300万円、電気設備が雄電・八千代・サンコー・マスミJVで110億円。落札金額の総額は685億7620万円となっている。  一方、4月7日の入札公告時に事前公表していた予定価格は▽建築=425億8408万円▽機械設備=156億5753万2000円▽電気設備=111億2269万4000円―の総額693億6403万6000円。各JVの落札率は建築が99・9%、機械設備が95・7%、電気設備が98・8%だった。  新総合庁舎は現本庁舎などに隣接する広町2ノ2ノ5の敷地約8340平方㍍に整備する。規模は鉄骨鉄筋コンクリート造(地下)と鉄骨一部鉄筋コンクリート造(地上)で免震構造の地下2階地上14階建て延べ6万0779平方㍍。地階を駐車場、1~12階を区の執務スペースなど、13~14階を区議会の議場などとする。  防災指令の拠点とするため6階に災害対策本部などを配置。また、太陽光パネルやマイクロコージェネレーションシステムによる複数の発電で災害時のエネルギーバックアップを強化する。環境面では「ZEB Ready」とCASBEEのSランクの認証取得を予定している。  設計は日建設計(千代田区)、管理支援業務は三菱地所設計(千代田区)がそれぞれ担当した。