明日の星㊵ 新日本工業 新藤太一(しんどう・たいち)さん

東京

新藤太一氏

 新日本工業(江東区)は1968年の創業以来、国土交通省、東京都などの官公庁が発注する土木・建築工事にて着実に実績を積み上げている。日本大学商学部を卒業後、新卒で入社し4年目にして現場代理人として活躍する新藤太一さんに、入社の経緯や現在の業務、今後の目標について話を聞いた。  ―同社に入ったきっかけは。  「高校、大学の在学時に卓球部に所属しており、体を動かせる仕事に就きたいと考えていた。その中で説明会や現場見学で興味を惹かれたことから、この会社で頑張ることを決めた。都内勤務で転勤がないことや、安定した給与面、社員寮・家賃補助などといった福利厚生制度が他社と比べて充実していることなども決め手の一つだった」  ―入社まで建設業界と無関係だったが、ハンディキャップを感じるようなことはあるか。  「この会社では文系、未経験といった同じような経歴を持つ先輩方も多く、上司や先輩社員が親身にサポートしてくれるため心強い。仕事で覚えることは多くあるが、ハンディキャップを感じることはなく、安心して仕事を覚えられる」  ―現在の業務担当は。  「現在、橋梁の架け替え工事の現場代理人を務めており、撤去作業の中で発注者対応や工事進捗の管理、協力業者への施工指示を行っている。特に職人さんとのやり取りは緊張感もあり、難しい判断を求められる場面もあるが、その分成長を実感でき、やりがいにつながっている」  ―建設業界に入る前と入った後で感じたギャップはあるか。  「長い経験が必要で若手活躍の場は限られると想像していたが、実際は自分たちが日々成長しながら幅広い業務を任せてもらえる環境があることを実感している」  ―今後の目標は。  「1級土木施工管理技士の資格取得を目指している。資格試験は1次と2次に分かれているが、既に1次試験には合格しており、今後は実務経験を積んだ上で、会社のサポートを受けながら2次試験に挑戦する予定。これまでの学びを活かし、1回での合格を目指して努力を続けていく」(東京支局・垂水秀幸)