横浜国道 戸塚警察署交差点立体化へ予備設計

神奈川

国道1号の下に横浜市道を通す

 国土交通省横浜国道事務所は、国道1号の渋滞対策に向けた戸塚警察署交差点の立体化事業の予備設計を進める。国道1号の下に横浜市道を通す計画で、本年度は新設する市道と、国道1号と市道を接続するオン・オフランプの予備設計を実施。八千代エンジニヤリング(東京都台東区)が2026年6月までの履行期限でまとめる。今後は詳細設計、用地取得などを進める予定だ。  国道1号の藤沢バイパス出口交差点~横浜新道では信号が連続することや、交差する道路からの流入が多いことにより渋滞が発生。国道1号と横浜市道が交差する戸塚警察署交差点(横浜市戸塚区戸塚町)は国道1号の東京方面と横浜市道を行き来する車が多く、上り・下り方面ともに速度が低下している。このため、国道1号の直下にボックスカルバートを築造し、横浜市道を通すことで渋滞の緩和を目指す。  新設する市道の延長は約200㍍。交差点やボックスカルバートの内部も含むオン・オフランプへの接続位置に近い部分は幅員3㍍の車道が付加車線を含めて3車線、これ以外は2車線となる。両側の歩道はそれぞれ幅員2・5㍍とする。現状の市道よりも上り方面の戸塚警察署やNTT東日本の建物などがある位置に整備する。西側は柏尾戸塚線(旧東海道)と取り付く。  国道1号と横浜市道を接続するため、市道から国道1号の東京方面にアクセスするオンランプ、東京方面から国道1号の下をボックスカルバートでくぐって横浜市道に降りるオフランプを整備する。延長はそれぞれ約450㍍程度。幅員3・25㍍の車道と幅員3・5㍍の歩道で構成する。  予備設計を順次進めており、24年度は国道1号からオン・オフランプに分岐、合流する部分など本線の設計を実施、本年度には新設する横浜市道やオン・オフランプ、交差点部のボックスカルバートなどの設計に着手した。今後は詳細設計をまとめ、工事に向けた用地取得などを進める予定だ。