表町3丁目15再開発 補助次第で1月着工へ
岡山
表町3丁目15番地区再開発ビル完成イメージ図
【岡山市北区】岡山市表町3丁目15番地区市街地再開発組合(岡山市表町3ノ7ノ29)は、2025年6月に事業所所在地や施行地区の一部変更など定款の変更認可を経て、現在、補助申請手続きを進めている。岡山市役所を通じて年内にも補助が確定すれば、26年1月以降に再開発ビル建設に着工する見通し。建設工事を担う特定業務代行者は長谷工コーポレーション(大阪市中央区)が担当、29年3月の完成を目指す。
同再開発事業は、清輝橋方面への路面電車が通る都市計画道路岡山山陽線沿いの表町商店街入り口に位置する岡山市北区表町3丁目15を中心に、1001・1005・10221037の各一部を含む約0・4㌶(一部道路部分を含む)が施行地区。開発地域内角地にある3丁目劇場は3月31日に閉館したものの、再開発により都心の魅力やにぎわいある交流拠点を形成するには好立地となっている。
再開発ビルは、建築面積1659平方㍍に鉄筋コンクリート造地下1階地上24階・塔屋2階建て延べ約2万6226平方・高さ約87㍍を建設する。地下階は受水槽や機械室、1階が商業施設と住宅エントランスなど、2階が医療・業務施設と住宅駐輪場など、3階が地域交流サロンや住宅、4~24階が共同住宅となる。住戸は1~4LDKの分譲住宅232戸を設け、駐車場は180台分、駐輪場は約400台分を配置する。
資金計画では、総事業費約143億0130万円を見込み、このうち建築物などの工事費は約121億4960万円と試算している。
6月の変更認可では、再開発組合の所在地を従来場所から表町3ノ7ノ29に変更、施行地区も1037番地の一部を1037ノ2に改めた。
現在申請中の補助申請手続きが順調なら、年内にも補助が決定する見通しで、当初の想定スケジュール通り26年1月着工、29年3月完成を目指す運びとなる。
設計は石本建築事務所(大阪市中央区)、事業コンサルタントは都市問題経営研究所(大阪市中央区)がそれぞれ担当。分譲マンションの販売などは参加組合員のフージャースコーポレーション中四国支店(広島市中区)が担当する。