都 府中看護専門学校を移転改築 延べ7500m2
東京
東京都保健医療局は、府中看護専門学校を移転改築し、延べ床面積7500平方㍍程度の新施設を建てる。多摩メディカルキャンパス再編の一環で、現在の場所から旧府中療育センターと旧東京都神経科学総合研究所を解体した跡地に移す。これに伴う基礎調査業務の委託先を決めるため、希望制指名競争入札の手続きを開始した。都市計画・交通等計画A~Cの競争入札参加有資格者から9月19日まで受け付けて、10月3日に開札する予定。2026年3月13日までの委託期間で成果を得て後続の業務につなげる。財務局の「第三次主要施設10か年維持更新計画」では25~27年度(第2期)に設計に着手する施設に位置付けている。
現在の府中看護専門学校の所在地は府中市武蔵台2ノ27ノ1(敷地面積6438平方㍍)。都立3病院やがん検診施設、重症心身障害児療育施設、看護学校などの総合的医療施設群で構成する多摩メディカル・キャンパス内に位置している。3年課程の看護学科で1973年に開校した。
既存施設は▽学校棟=鉄筋コンクリート造地下1階地上2階建て延べ2545平方㍍▽教室棟=鉄骨造平屋591平方㍍▽体育館棟=鉄筋コンクリート造平屋498平方㍍▽渡り廊下=鉄骨造平屋591平方㍍―の4棟総延べ床面積3799平方㍍で構成している。
建物や設備が老朽化し施設全体が狭いため、多摩メディカル・キャンパス内にある施設群の改築などを進めるためにまとめた基本計画(2019年3月)で、キャンパス内での移転・改築を検討するとしていた。
移転先には旧府中療育センター(総延べ床面積1万5051平方㍍)と旧東京都神経科学総合研究所(総延べ床面積1万0787平方㍍)が立地。これらを解体した敷地の一部(面積約6000平方㍍)に延べ床面積7500平方㍍程度の施設を建てる。24年度に既存2施設の解体手法調査を千代田コンサルタント(千代田区)が手掛けた。
今回の移転先は府中看護専門学校が一定期間のみ利用する想定で、数十年後に多摩総合医療センター・小児総合医療センターの改築用地として活用する可能性があるとしている。