西京極公園の整備方針を提示 26年度に事業者公募
大阪
京都市は、西京極総合運動公園の整備運営・活用方針案を示した。公園内の施設・設備や公園に隣接する京都市体育館などを大規模改修し、子育て世帯や若者が緑やスポーツに親しみながら快適に暮らせる魅力的な地域を創出する。2026年度にPFIなどの民間活力導入の公募条件を整理し、事業者を選定する。
西京極総合運動公園は、府内随一のスポーツ施設が集積している施設といった認知度を生かし、スポーツへの関心が少ない人でも訪れたくなるウェルビーイングな公園とする。
具体的には、気軽なスポーツ・路上パフォーマンスに適した広場や、園路沿いの樹林帯撤去、池・生垣の廃止、駐車場の有効活用、樹木伐採による明るい雰囲気への改善、日陰をつくる可動式テントの設置などを検討する。
施設の改修に当たっては、本格的なスポーツだけでなく、多目的イベントやサバイバルゲームなどの新たな遊び場として活用できるような整備方法を考える。野球場では、外野席と園路がつながって見えるように演出し、オープンな野球場にする。
西院公園は、子どもや家族が交流できる「テニスの聖地」を目指す。施設の老朽化対策を行うとともに、南側広場で子どもの遊び場の整備を検討する。
26年度に、必要な改修、魅力向上につながる活用方法、詳細な事業内容などを検討した上で、事業者を公募する予定だ。
西京極総合運動公園にある施設は、陸上競技場兼球技場、補助競技場更衣室棟、野球場メインスタンド、京都アクアリーナ。京都市体育館と市民スポーツ会館が隣接している。最も古い施設は京都市体育館の築62年で、最も新しく建設した京都アクアリーナでも築20年を超えるなど、老朽化が進んでいる。
西京極総合運動公園の所在地は京都市右京区西京極新明町。敷地面積は約18万1000平方㍍。京都市体育館と市民スポーツ会館の敷地面積は約1万3085平方㍍。西院公園の所在地は京都市右京区西院安塚町。敷地面積は約1万7350平方㍍となる。