横浜市 二谷小の設計プロポ公示 延べ約8千㎡で計画

神奈川
 横浜市建築局は、二谷小学校(神奈川区)の現地建て替えに伴う設計に着手する。業務の委託先を決める公募型簡易プロポーザルの手続きを9月22日に開始した。参加意向申出書を10月2日まで、提案書を11月8日まで受け付けて、12月下旬に審査結果を通知する。延べ床面積約7900平方㍍の新校舎を計画。概算工事費を税込み約55億円と見積もっている。  二谷小(神奈川区平川町11ノ1、敷地面積7611平方㍍)は最も古い校舎の建築から69年が経過。老朽化とバリアフリー化への対応が必要なため建て替える。  新築する施設の規模は鉄筋コンクリート造5階建て延べ約7900平方㍍を想定。2階に体育館(アリーナ面積750平方㍍)、5階にプールを配置。普通教室18室(計1152平方㍍)、個別支援教室4室、特別支援教室1室などを確保する。   既存施設は校舎棟(鉄筋コンクリート造4階建て延べ4400平方㍍、1956年完成)と体育館棟(鉄骨造2階建て延べ900平方㍍、86年完成)、プール棟(鉄筋コンクリート一部鉄骨造2階建て延べ500平方㍍、94年完成)で構成。  契約締結後から2026年3月31日までに基本計画を策定し、同年4月~27年3月ごろに基本設計をまとめる。その後、解体設計を含めた実施設計を順次進める。並行して、工事監理を28年11月~35年6月ごろまで担当してもらう予定。  今回の業務委託契約は基本計画部分で、概算予定価格の上限は税込み約1090万円を予定。その後の一連の業務に関する概算予定価格は合計で税込み約3億2000万円となる見込み。  事前調査業務を21年度にじつ建築設計事務所(横浜市南区)が担当した。 =設計プロポ、年度内に別校でも=  建築局では、学校の建て替え設計に関するプロポーザルを25年度中に別途公示する予定。発注時期は未定としているものの、二谷小の受託候補者はもう一方のプロポへは参加できなくなる。  二谷小のプロポへの参加要件は「市内設計者」の単体。年度内に公示を予定している。他方の学校については、「市内設計者」「準市内設計者」または「市内設計者を含むJV」からの応募を受け付ける方針。