観音寺市 34年度までの下水道事業投資的経費総額が約146億円に
四国
下水 浄化センター
【観音寺】観音寺市は、2034年度までの下水道事業の投資的経費総額として、約146億円を見込むことを明らかにした。主な施策として、管渠の老朽化対策やポンプ場の耐水化対策、下水処理センター沈殿池ポンプ場管理棟の建設などに取り組む。財源は国や香川県からの補助金、企業債の借入などを活用する。
市では25年3月に、25~34年度までを計画期間とする「観音寺市下水道事業経営戦略」を改定。既存施設の老朽化対策や耐水化、耐震化対策に取り組むことで持続可能な下水道事業の運営を目指している。
9月定例会では、柳生紘明議員(無所属)から「投資的経費の総額が約146億円となっているが、市の財政を圧迫しかねない。下水道事業を縮小する考えはないか」との一般質問に対し、市は「補助金や企業債の借入を活用するため、実質的な市の負担額は30億円程度になる」と説明。事業の縮小については、「中心市街地では合併浄化槽などを設置する敷地が狭く、防災面や水産事業者の排水などの環境面からも厳しい」との見解を示した。