15日間の研修終える 愛媛県中小建築業協会の大工技能者育成研修

四国

ポリテクセンター愛媛で行われた大工技能者育成研修 12日目に建て方を終えた

 愛媛県中小建築業協会(佐々木敬史会長)がJBN・全国工務店協会との共催で行っている「大工技能者育成事業研修」で、2025年度に実施していた15日間の研修が終わった。県建設労働組合から派遣された講師の指導の下、若手技能者6人が、ポリテクセンター愛媛(松山市)の実習場を活用して一連のカリキュラムをこなした。  研修は8月4日にスタート。3年間プログラムの最終年度に当たる本年度は、「和風にこだわった実習カリキュラム」とし、本格的な梁と床の間がある和室6畳の木造家屋の建築に取り掛かり、建て方を9月16日(12日目)に完了した=写真。  国土交通省の補助を受け、木造軸組住宅の基礎となる大工技能の修得を目的に3年間のプログラムとして実施する最終年度の研修。協会の芳野真寿夫常務理事は「普段は別の会社で働く若い人達が一堂に会し、昔ながらの建て方を一から学ぶことは知識の上でも交流の面でもとても良い経験になる。あらためて建築の楽しさに触れ、業界の担い手になってほしい」と今後の若手の技能研修に期待を寄せた。  研修に参加した西渕工務店(内子町)の新藤フィン和治さんと馬場翔吾さんは、それぞれ「墨付けが特に難しかったが、ちょっとだけ慣れた」、「高校は建築科だったが習ってないことが出てきてためになった。今後に生かしていきたい」などと感想を述べた。