香川県入札監視委員会 8件の抽出案件を「問題なし」と判断

四国
 香川県は、本年度第1回の香川県入札監視委員会の結果を公表した。2024年度に県が発注した工事のうち、委員会が抽出した8件の工事に対して、入札参加資格を設定した経緯などを審議。いずれの工事も「問題なし」と判断した。  冒頭、香川県の生田幸治土木部長は「今回の審議結果を入札契約制度の改正に役立てていきたい」とあいさつ。続いて、井面仁志委員長(香川大学創造工学部教授)=写真=が「県民に対して、公共工事の入札が効率的に行われているか、分かりやすい説明を心掛けてほしい」と県側の参加者に呼び掛けた。  入札監視委員会は抽出案件の一つに、「中讃流域下水道 金倉川浄化センター計装設備改築工事(電気設備)」を挙げた。同工事について、入札参加資格者が19者いる中で応札者が1者だったと指摘。県は機器費が工事費の約8割を占める他、技術的な難易度の高さから利益が出にくい工事だったと回答した。  次回の委員会は26年1月に行う見通しだ。