県 県立高校体育館床「修繕を優先」

静岡
 静岡県の前澤綾子教育部長は、経年劣化でささくれなどの危険が指摘される県立高校体育館の床ついて、「全面的な張り替えには多大な費用がかかる。生徒の安全に係る部分の修繕を最優先し、既存の施設を活用する」考えを述べた。9月22日、県議会9月定例会で遠藤行洋議員(無所属)の代表質問に答えた。  県立高校再編計画など、高校の在り方や県の財政状況を踏まえ、老朽化した体育館の改修や建て替えを計画する。その場合、新素材床の採用、空調やLED照明設備の導入など将来を見据えた施設整備を行う方針だ。  県教育委員会は5月の文部科学省からの注意喚起通知を受け、全ての体育館床の安全点検を行い、応急措置や修繕などを実施、日常の維持管理方法の研修を行った。前澤部長は「今後も体育館の劣化状況を把握し適切な維持管理を行い、生徒が安全に使用できるよう努める」とした。