横浜市は９月24日、ＰＦＩ手法で実施する「豊岡町複合施設再編整備事業」の事業者を決めるため、総合評価一般競争入札を公告した。予定価格を税込み１８９億９６０６万円と見積もって事前公表。ＷＴＯ政府調達協定の対象となる。 　豊岡小学校（鶴見区豊岡町27ノ１）の建て替えを契機に、周辺にある公共施設を集約する。ＰＦＩのＢＴＯ方式を採用し、設計・建設から維持管理を民間事業者に任せる。 　複合化する施設は豊岡小学校（想定規模＝約８７００平方㍍）と鶴見保育園（約９００平方㍍）、鶴見図書館（約５０００平方㍍）など。 　入札には▽設計▽建設▽工事監理▽維持管理▽運営―の各業務を担う複数の企業・法人などで構成するグループでの参加を受け付ける。設計と工事監理企業は１級建築士事務所登録が必要。 　建設は特定建設業許可を必須とし、経営事項審査で建築一式の総合評定値が１２００点以上ある者が参加することが条件。実施方針を公表した段階では１０５０点以上としていたが、事業者との対話結果を受けて引き上げた。 　11月26～28日に入札参加資格申請書を受け付けた後、対話を２回程度開く予定。２０２６年４月27日まで提案書の提出を求め、プレゼンテーションなどを経て同年７月に落札者を決める。26年12月の議会決議を経て本契約を結ぶ予定。事業期間は47年３月31日までの約20年間。