丸亀市の波節岩灯標 土木遺産に認定

四国

波節岩灯標(提供/土木学会四国支部)

 土木学会は2025年度「土木学会選奨土木遺産」に香川県丸亀市の波節岩灯標(はぶしいわとうひょう)を認定した。四国では28件目となる。土木遺産を顕彰することで歴史的土木構造物の保存につなげるもので、今回、全国で19カ所を認定した。  波節岩灯標は丸亀市沖の広島エンド鼻から南南東方約1㌔に位置する岩礁上に設置された灯標。1895年の竣工から現在まで現役で備讃瀬戸航路の安全に貢献している。構造は塔形で、花崗岩造の高さ12㍍。投光部は平均海水面から約15㍍の高さにあり、光度は390カンデラで、光達距離は7・5海里。高松海上保安部が管理している。  四国での灯台・灯標の土木遺産認定は2003年度に選ばれた男木島灯台(高松市)に次いで2件目となる。