副知事 新図書館「機能、経済、まちづくりを重視」

静岡
 静岡県の塚本秀綱副知事は、新県立図書館整備の計画見直しについて、機能性、経済性、東静岡地区のまちづくりとの一体性の3点を重視する考えを示した。整備に向けたスケジュールについては明言を避けたものの、物価高騰の影響などを踏まえて早期に見通しを示すよう検討を進めるとした。9月22日の県議会9月定例会で市川秀之議員(自民改革会議)の質問に答えた。  県の財政状況を踏まえて、国の交付金などの財源確保に努め、民間投資活用を含め県の財政負担を減らす事業手法を幅広く検討。図書館の機能と財政のバランスを考慮しながら見直しを進めると答弁した。塚本副知事をトップとする部局横断のプロジェクトチームで、年内をめどに整備の方向性を示せるよう検討を進める。  計画見直しに当たり、現図書館を当分の間、使用し続ける。建設から56年が経過し老朽化が進んでおり、トイレや空調などの必要最低限の修繕を行うため、予算を9月議会に上程した。今後、施設の状況調査や必要な対策を講じる。  三つのポイントに関する市川議員の再質問に対し、山田琢也企画部長が答弁。機能性は図書館機能そのものを議論。まちづくりは、東静岡駅周辺の機能とどのように一体となって活性化できるかといった観点で検討を進める。  経済性は、国庫の財源確保を検討し、民間投資を活用した整備手法の在り方を議論していくと説明した。