高松市 本年度末にJR端岡駅周辺整備基本構想を策定
四国
既に広場が整備させているJR端岡駅北口
【高松】高松市は、JR端岡駅周辺整備基本構想を本年度末に作成する見通しだ。2026年度以降、事業化に向けた取り組みを推進する。主な事業として、駅舎のバリアフリー化を図る他、新たなバス路線の接続を見据え、南口の駅前広場や国道11号とのアクセス道路の整備を盛り込む。
端岡駅は北側にのみ改札が設置されている。予讃線と瀬戸大橋線が愛媛県や岡山県方面に向かう下り線のホームは、陸橋を渡って行く必要がある。そのため、バリアフリー化として、エレベーターの設置などが想定される。
南側では、バス停留所がある駅前広場の設置が検討事項の一つに挙がっている。現在、国分寺町周辺を走るコミュニティーバスがあるが、高松市の中心部や綾川町など近隣市町への路線バスは他駅や乗り継ぎが必要。駅前広場の整備に伴い、駐輪場や滞留施設、自由通路の設置も検討する。また、南側を通る国道11号とのアクセス道路の整備も計画中だ。
端岡駅の周辺整備事業は、06年に高松市と国分寺町が合併した際、建設計画に登載された。17年に「JR端岡駅南口整備推進協議会」が発足し、高松市が主体の事業となっている。同年には、道路概略設計業務が発注されるなど順調に進んでいたが、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて鈍化していた。24年度からは、基本構想策定業務をパシフィックコンサルタンツ四国支社(高松市)が担当している。
駅南側の整備を進めることで、高松市中心部や他市町へのアクセス向上を目指す。高松市西部南地域の拠点として、公共交通機関を使いやすい環境を整える考えだ。
9月の高松市議会定例会では、国分寺町出身の小松由美議員(自民党)らが端岡駅周辺整備事業について一般質問を行った。都市整備局長の三宅秀造氏は「西部南地域における交通結節点を目指し、JR四国など関係機関と協議をしている。市議会、高松市総合都市計画推進委員会からの意見も踏まえ、基本構想を策定していく」と述べた。