浜松市 船明地区の浸水対策を報告

静岡
 浜松市は、8月16日に発生した天竜区船明・山東地区を中心とする局地的豪雨による浸水被害を受け、今後の対策方針を報告した。市議会9月定例会で太田利実保議員(創造浜松・国民民主党浜松)の代表質問に平井親一土木部長が回答した。  質問では大雨により床上浸水7件、床下浸水約50件の被害が生じ、災害時の緊急輸送路でもある国道152号と同362号が冠水によって同時に通行止めとなった点について問題視し、危急の対策について検討を促した。  回答として、船明地区は土地区画整理事業に合わせて準用河川大堀川および支流の排水路整備により従前からの機能向上を図っていたが、2022年9月の台風15号による浸水被害の発生を踏まえ、出水期前の土砂除去などを徹底。24年度からは大堀川上流部の未改修区間で河道拡幅や水路のバイパス工事に着手してきたことを報告した。  今年8月16日の観測史上最大時間112㍉㍍を記録した大雨により、再び浸水被害が発生したことを受け、今後も予想される大雨への緊急対策として、事前に排水路へ仮設ポンプを配置するものとした。これにより9月5日の台風15号接近に伴う緊急対策として仮設ポンプを配置・稼働し排水能力の確保した他、国土交通省に排水ポンプ車の派遣要請も行うなど対策を実施した。  今後はすでに実施した現地調査などを踏まえ、関係部局により検討を進めている短中長期のハード・ソフト対策案を早期に具体化し、浸水被害軽減に向けた対策を実施するとした。また、治山対策などの実施に向けた県との調整なども進めるとの方針を示した。