学生のホンネ~2025~⑨神奈川県立横須賀工業高校

神奈川

石橋悠大さん

 将来的には、土木工事業を営む父親の会社を継ぐ考えだが、入学当初から大学に進学すると決めていた。進学先を関東学院大学理工学部土木・都市防災コースに決めたのは、災害が大きく関わっている。テレビの報道などで多くの災害に触れるたびに胸の奥で渦巻いた「被災者を少しでも早く元の生活に戻してあげたい」という思いを、思いのままにとどめず、具体的な取り組みとして実現させていくためだ。  さらに大学では、「在学中に測量士補を取得したい」と話し、続けて「父の会社に入るまでには、1級土木施工管理技士と測量士も取得したい」と目を輝かせる。現在は、11月にある2級土木施工管理技士の学科試験に向け勉強に取り組んでいる。この勉強と並行して進めているのが「建築甲子園」の準備だ。建設研究部で製図を担当しており、部員たちと3年連続となる県大会優勝を目指し、担当の建築図をCADで作成している。「できれば全国大会で勝ち抜き、観衆の前でプレゼンしてみたい」と意欲満々だ。  就職に当たり、企業を選ぶ際の基準を伺うと、金銭面や休みの多さ、働きやすさなどを挙げ、最後に「作業をやっていて楽しいか楽しくないか」という基準を重視していると話した。「長く続けるためには、とても大事なこと」と言い、ふとパソコンのモニターに視線を移す。画面には、3カ月かけて制作してきたという建築図が映し出されている。「CADは1年生の時に習っただけで、ほとんどゼロから生み出した」というその綿密な設計図は、彼の地道な努力を物語っている。これまで彼は、この設計図を作成するように、丁寧に根気強く、さまざまな事に取り組んできたのだろう。この先もきっと、ワクワクしながらものづくりに取り組み、同時に自分の将来像も、よりクッキリと描き出していくに違いない。(横浜支局=工藤守)