都 世田谷泉高校の基本計画追加検討 シィー・ディー・シィーに委託
東京
東京都教育庁は世田谷泉高校の改築・改修に向けて基本計画を固めるための追加検討業務をシィー・ディー・シィー(千代田区)に委託した。過年度の検討を踏まえて改築・改修後の計画延べ床面積を約2万平方㍍と設定し、グラウンドに新施設を建設する手法も視野に入れながら基本計画を具体化させる。履行期限は2026年2月27日。財務局の「第三次主要施設10か年維持更新計画」では、27年度までに改築の設計に着手することになっている。
世田谷泉高校は世田谷区北烏山9ノ22ノ1にある単位制・3部制のチャレンジスクール。旧烏山工業高校の校舎を耐震補強・改修して01年4月に開校した。面積3万2064平方㍍の敷地に校舎のA~C・F・G棟やプール・格技棟、体育館棟など総延べ床面積1 万9000平方㍍超の施設(1959~2001年度完成)が立地している。
22年度に地域支援機構(調布市)で基本計画を検討。その際は校舎A~C・G棟や体育館棟などの改築を前提に、改築・改修後の延べ床面積を1万9632平方㍍と想定していた。また、24年度にはアイ・エス・エス(港区)で既存施設の一部が現行の建築基準法に適合しているかどうか調べ、改築と改修のどちらが最適かを考えた。
今回委託した業務では、過年度の業務成果から改築・改修後の延べ床面積を2万0860平方㍍程度と設定。これまで有力視していたグラウンドに仮設校舎を設けて改築・改修する手法に加え、グラウンドに新施設を建てるなどして改築対象の既存施設を除却する「反転改築」の手法も挙げて工程を検討していく。