ウーブンシティ 実証実験開始

静岡
【裾野】トヨタ自動車(愛知県豊田市トヨタ町1)は、裾野市に整備する実証実験都市「Woven City(ウーブン・シティ)」について、2024年10月に完了した第1期工事エリアで実証実験を開始したと9月25日に発表した。第2期工事は23年5月から造成がスタート。造成施工は三井住友建設(東京都中央区)、施工は大林組(東京都港区)、基本設計は日建設計(東京都千代田区)、実施設計は日建設計・大林組が担当。  ウーブン・シティは街全体を「実証実験の街」とし、敷地面積約70・8万平方㍍の土地にエネルギー・物流・食・農業などの実証実験に必要な機能や設備を整備する。コンセプトは「未完成の街」などとしており、第1~3期に工事を分け建設を進めている。  第1期工事では、トヨタ自動車東日本の東富士工場跡地約5万平方㍍に、居住棟を含む建物14棟や物流、自動運転車専用道路、歩行者用道路、低速モビリティが通行可能な道路などを整備した。  実証実験にはダイキン工業(大阪市北区)、ダイドードリンコ(大阪市北区)、日清食品(東京都新宿区)などの企業がが参画する他、アーティストのナオト・インティライミ氏が音に関する実証を行う。  住居にはトヨタ関係社員とその家族数世帯が住み始めており、最終的に約300人が住む予定。一般来訪者の受け入れは、26年度以降を見込む。  第2期工事の工期末は設けていない。敷地面積は約5・2万平方㍍。第3期工事の詳細は現時点で非公表。