相模原市 市営斎場長寿命化改修・運営はDBO 実施方針案を11月
神奈川
相模原市は、DBO方式で実施する「市営斎場長寿命化改修・運営事業」の実施方針案を11月に公表する。2026年4月ごろにWTO案件として入札を公告する予定。
施設・設備の老朽化が進んでいるため、火葬場設備の更新を含む改修の他、機能拡充による火葬能力向上に向けた長寿命化改修を行う。一括発注や性能発注、長期契約による民間ノウハウの発揮余地、事業の実施体制などの観点からDBO方式で事業を実施する。
業務内容は、設計、改修工事、工事監理、維持管理、運営など。期間は46年3月31日まで。26年4月に入札を公告し、施設見学を実施。参加表明は6月、提案書は8月に提出、10月に落札者を決定し、12月に仮契約、27年3月に本契約の締結を予定している。
市営斎場の所在地は南区古淵5ノ26ノ1、敷地面積2万2617平方㍍。建物は鉄筋コンクリート造地下1階地上2階建て延べ4256平方㍍。火葬施設は火葬炉11基、葬祭施設は大式場1室(100人用)・小式場1室(70人用)、待合室12室など。駐車場は約140台。1992年10月に供用開始した。
運営については、工事期間中も現在と同様に年間約8300件の予約枠を確保する。改修後は年間1万件の予約枠を確保するため、1日当たり30件の火葬が可能な計画にする。
主な改修内容は次の通り。
▽火葬炉設備の更新―火葬受け入れ件数を増やすための炉前空間のレイアウト変更およびレイアウト変更に伴う設備改修
▽機能拡充―更衣室・トイレの増設、式場控室の洋室化など
▽建物・設備の長寿命化改修―老朽化状況の改善改修
▽近年の火葬ニーズを踏まえた小規模火葬に対応した施設計画