三建みらい創造委 熱海高で出前授業 若手技術者が建設の魅力紹介

静岡

割りばしと輪ゴムでトラス橋作りに挑戦

 三島建設業協会みらい創造特別委員会(土屋昭委員長)は9月26日、「第2回さんけん若手交流会」による出前講座を熱海高校生徒に向けて開き、業界の魅力を若手技術者が紹介した。  同校2・3年生のリノベーション班の生徒15人を対象に実施。若手技術者が四つのグループに分かれ、それぞれが考える業界の紹介方法を準備し授業を行う。当日はA・B班が、10月3日にC・D班が授業をする予定だ。  A班のテーマは「測量機器体験」で、測量の意味や歴史を紹介した後に、レベル、光波測距儀、杭ナビを実際に体験させた。B班のテーマは「構造物」で橋梁とトラス橋の説明をし、模擬講座として輪ゴムや割りばしなどを使ったトラス橋作りに挑戦させた。  土屋委員長は若手技術者の活躍を見て「今の若手は真面目かつ、一つの目的に向かって協力して取り組むことができて頼もしいと感じた。今後も交流の場ができ、授業に参加した生徒も業界に関心を持ってもらえれば」とたたえ、「今後は事務職の社員に向けた交流会も考えている」と次の展望を描いた。  授業には齋藤栄熱海市長も訪問し、「進路を考える生徒、PRしたい建設業界の両方に取って良い授業ではないか」と若手技術者と生徒の交流を見て答えた。  A班リーダーの福本瑛生さん(土屋建設)は授業を終え、「初めての体験だったが、生徒の測量に関しての疑問や、実際に現場の人が何をしているのか解消することができたと感じている」とほほ笑む。出前講座の準備は「週に1回は通話などで内容をまとめ、取り組んできた。合間に自分やグループの仲間の仕事について話せたのは貴重な機会だ」と振り返った。  10月3日の出前講座ではC班が「建設と構造」、D班が「内装工事」をテーマに授業をし、24日に成果発表を予定している。