WBGT値モニターなどで熱中症ゼロ
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鹿糠板金工業(岩手県久慈市)は今夏、熱中症ゼロに向けて対策を強化し、生成AIを活用して開発したWBGT値モニターの使用などで一定の効果を確認した。労働安全衛生規則の改正で熱中症対策が義務化されたことを受けて、五つの施策を実行している。
モニターは作業員が施工現場での熱中症リスクを“感覚ではなく数値”によって認識するよう促すもの。危険性が特に高まる日には、熱中症の防止に効果的な弁当を配布している。
遠方の現場でも冷たいスポーツドリンクなどを提供するため、モバイル冷蔵庫を貸し出したほか、塩分補給用のゼリーやタブレット、冷却スプレーなどを一まとめにして携帯しやすくした予防パックも配っている。
さらに個々の意識を高める目的で、100日間発症しなかった社員へ報奨金を支給 している。こうした取り組みの効果もあり、熱中症にかかった社員は今のところいないという。