板橋区 産業ミュージアムの基本計画

東京
 板橋区は、「(仮称)産業ミュージアム基本構想・基本計画」の中間のまとめを明らかにした。基本構想・計画は本年度末までにまとめ、2026年度に建造物内部の整備デザインを検討、27~28年度に基本・実施設計を行い、29年度に整備工事を実施しグランドオープンする予定だ。  17年、区は「板橋区史跡公園(仮称)基本構想」を策定した。この中で、史跡公園の整備予定地に現存している旧理化学研究所板橋分所を活用し、産業ミュージアムを整備するという内容が盛り込まれていた。これを踏まえ、区は「(仮称)産業ミュージアム基本構想・基本計画」を策定し、29年度のオープンを目指している。  板橋区は工業専用地域を持つ都内有数の工業都市であり、ものづくり企業が集積している。策定に当たっては、区産業の発展や研究の軌跡の発信と体験を通じ、板橋の産業ブランドを向上させ、次世代の産業を担う人材や理系人材を育む拠点とすること、またそのための機能を持たせる施設とすることを目標とする。  対象建造物は、物理試験室3棟と爆薬理学試験室。全て加賀公園から石神井川を挟んで北側に位置する。物理試験室の3棟は、それぞれ鉄筋コンクリート造、レンガ造、鉄筋コンクリート造の平屋で合計床面積は約603平方㍍。爆薬理学試験室は鉄筋コンクリート造地下1階地上1階建て延べ約240平方㍍。  所在地は加賀1ノ7。