川崎市 中原区など既設下水道管の実態調査

神奈川
 川崎市上下水道局は、中原区などにある既設下水道管路の耐震化を進めるため、小口径管の実態調査をSSCD(川崎市宮前区)に委託した。履行期間は115日間。管路の劣化状況などを確認し、改修や補修の実施の必要性について判断する。  対象となるのは、中原区・川崎区・幸区・高津区・宮前区にある警察署などの重要拠点周辺に埋設した下水道管路で、耐震化が完了していない箇所。内径800㍉未満の小口径管1881㍍で、テレビカメラを挿入して管内部の状態を確認する。マンホール90カ所では目視調査を行う。  下水道管路の劣化状況により、今後の対応方針を決める。改修や補修などの具体的なスケジュールは未定。調査中に緊急性が高い損傷が見つかった場合、応急措置などを実施する。  内径800㍉以上の大口径管の目視調査は今後実施する予定。  市では、耐震性のない下水道管路のうち、小・中学校などの避難所や広域避難所、地域防災拠点・地域防災計画に位置付けた医療機関などと水処理センターを結ぶ重要な管路を優先的に耐震化してきた。これらの管路は2026年度に耐震化率100%を達成できる見通し。  26年度からの次期「上下水道事業中期計画」では、緊急輸送道路に埋設した管路を中心に耐震化を進めていく方針だ。