東京メトロ 本社オフィス来夏に一時移転

東京

東京メトロが本社オフィスを一時移転するMSH日本橋箱崎ビル(プレスリリースより)

 東京メトロは本社オフィスを一時移転する。台東区東上野3丁目にある現本社ビルの老朽化や職場環境などの課題に対応するため。移転先は中央区日本橋箱崎町のMSH日本橋箱崎ビルで、移転時期は2026年夏。現本社ビルの大規模修繕や建て替えなどによる上野エリアへの再移転を考えている。  現本社ビル(台東区東上野3ノ19ノ6)は地下3階地上14階建て延べ床面積約1万9400平方㍍。浅草通りと昭和通りの交差点部に立地し、東京メトロ銀座線・日比谷線の上野駅に直結している。1987年の完成から約40年がたち、大規模修繕が必要だという。  一方、移転先のMSH日本橋箱崎ビル(中央区日本橋箱崎町19ノ21)では11~13階を利用。執務スペースの面積は約1万0310平方㍍で現本社ビルよりも広くなる。  ユニバーサルデザインを取り入れて部署間交流を促すオフィス環境を整えるとともに、業務内容やプロジェクトに応じて働く場所を選べる「アクティビティ・ベースド・ワーキング」を実現する。内装設計をオカムラに任せており、これから内装工事の施工者も選んで26年夏の移転までに完了させる。  上野エリアへの再移転については現本社ビルの大規模修繕や建て替えを考える他、事業協力者を務める近傍の再開発事業(東上野四丁目A―1地区、完成めど30年代半ば)の進展状況も見極めつつ時期などを判断することにしている。