UR 浜見平団地の土地1万㎡を入札へ

神奈川
 UR都市機構東日本賃貸住宅本部は、浜見平団地(茅ケ崎市)のD―1②街区、約1万平方㍍を購入して分譲集合住宅を整備する事業者を2段階一般競争入札で選定する。募集・申込要領を10月16日まで配布する。事業計画や入札書といった書類の提出期間は12月16~17日。申込者の経営状況や事業計画を審査した上で競争入札の参加者を選定。2026年1月30日に開札する。  入札物件は茅ケ崎市浜見平377ノ9の土地1万0860平方㍍。団地敷地の北側にあるD―1②街区に当たり、JR東海道線の茅ケ崎駅から約2㌔の場所にある。  用途地域は第1種中高層住居専用地域。浜見平地区地区計画では、B―1地区(建ぺい率40%、容積率150%)、B―2地区(建ぺい率50%、容積率150%)に指定されている。25年の地価公示では1平方㍍当たりの価格は20万8000円。  公募条件によると、分譲集合住宅を整備することが必須となる。任意用途は老人ホームや保育所、診療所、店舗、集会所など。賃貸住宅、一戸建て住宅は建設できない。  公共施設では、敷地東側に幅員3㍍のプロムナード、北西側に幅員1・3㍍の歩道を整備。いずれもインターロッキング舗装を想定する。また、西側の幅員10㍍では8㍍間隔を目安に桜を植樹し、桜並木を形成する。  この他、茅ケ崎市のまちづくり条例に基づき、雨水貯留施設(容量657立方㍍以上)や防犯灯などを設置することを求める。電気の引き込みに当たっては、電線類の地中化と無電柱化を実施する必要がある。  選定を受けた事業者は26年2月26日までにUR都市機構と土地譲渡契約を締結。引き渡しから5年以内に建築物の整備を完了することが条件となる。  UR都市機構は民間事業者と協力して浜見平団地の再生事業を推進。老朽化した団地の建て替えに合わせて、防災公園の整備や商業施設の誘致により街全体の活性化を図っている。  今後も、L―2街区(土地面積約6400平方㍍)、L―3街区(同約3600平方㍍)の2カ所で事業者を公募する予定。いずれも第1種中高層専用地域で、集合住宅などの用途を想定している。