浜松市 公園ドッグラン整備年度末に方針

静岡
 浜松市は、市内公園へのドッグラン(愛犬の運動場所)整備について、2025年度末をめどに市の整備方針を固め公表する方針を示した。市議会9月定例会で松下正行議員(公明党)の代表質問に中村浩一花みどり担当部長が回答した。  同市では他都市の都市公園における公設ドッグランの整備状況について調査を行った他、24年度は実際に運営管理している先進事例先を視察、詳細なヒアリングを実施した。その結果、設置から運営、利用ルールなどに関するさまざまな課題や解決策など、検討に向けて具体的な情報収集ができたという。25年度にはドッグランに対する市民ニーズ把握に向けたアンケートを実施し、現在結果をまとめているとした。今後調査やアンケートの結果に加え、市内における新たな民間ドッグランの設置状況などを踏まえ、25年度末をめどに都市公園におけるドッグラン設置についての考え方を示す。  また、市内の現況に関して同市は、関係団体が主催するドッグイベントや全国規模のアニマルイベントが開催され、市内外から多くの愛犬家が来場していると報告。各種イベントも犬とのふれあいやコミュニケーションのみならず、人と動物との共存や医療、福祉など、さまざまな分野との融合をテーマにした内容だとした。公園へのドッグラン整備の実現に当たっては、利用マナーなど地域や一般利用者との相互理解を深めることも重要な要素の一つと考えており、民間事業者などと連携しつつトライアルによる検証についても検討を進めるとした。  整備手法について、他都市における公園内ドッグランの事例調査では公設民営の手法が多い状況であるが、近年ではクラウドファンディングを活用した民設ドッグランの事例も増えていると指摘。都市公園の空間活用として民間資金と公的資金を組み合わせた「Park-PFI」制度などさまざまな手法が考えられることもあり、引き続き必要な財源確保について検討するとの方針を示した。