まちセン 25年版「高性能な住まいづくり」パンフレットの活用法を解説

静岡

後半の講師を務めた岸井氏

 静岡県建築住宅まちづくりセンター(静岡市駿河区、柳敏幸理事長)は9月29日、6月に作成した2025年版「高性能な住まいづくり」パンフレットの解説と、「阪神・淡路大震災から30年」と題した講演を静岡市駿河区のグランシップで開いた。静岡県建築士会が共催した。  パンフレットは法で定める必要最低限の基準に適合した「建築基準法レベルの住宅」を基準に、「長期優良住宅」、「ZEH」、「ZEH+」など、さらに高い性能を持つ住宅を段階的に紹介し、「建設費」、「住宅ローン」、「補助金・減税等の支援制度」、「維持コスト」を比較するなど、これからマイホームを建てる施主の参考にしてもらうために作成したもの。今回の解説にはパンフレットを活用し、高性能な住まいづくりを一般の施主に説明する側の建築設計事務所や工務店の他、行政関係者ら71人が参加した。  解説に当たっては前半と後半の2部構成で行われ、講師はパンフレット作成に携わった静岡県建築士会の小倉博文氏と岸井紀氏が務めた。前半の講師の小倉氏は、「省エネ基準義務化によって、ZEHが今後の主流となり、快適性の向上が当たり前の時代になる」などと話した。  講演は同まちづくりセンターの柳理事長が講師となり、大地震による建築物の被害を改めて考える機会を提供した。