トヨタのウーブンシティ 実証実験開始

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完成した第1期工事エリアの様子(提供/トヨタ自動車)

 【静岡県裾野市】トヨタ自動車は、実証実験都市「Woven City(ウーブン・シティ)」について、2024年10月に完了した第1期工事エリアで実証実験を開始した。  ウーブン・シティは街全体を「実証実験の街」とし、面積約70・8万平方㍍の土地でエネルギー・物流・食・農業といった各分野の研究を実施する。工事は第1~3期の三つに分けて行われる予定で、第1期工事ではトヨタ自動車東日本の東富士工場跡地約5万平方㍍に、居住棟を含む建物14棟や物流施設、自動運転車専用道路、低速モビリティの通行を想定した道路などを整備した。  実証実験にはダイキン工業(大阪市北区)、ダイドードリンコ(大阪市北区)、日清食品(東京都新宿区)などの企業が参画する他、アーティストのナオト・インティライミ氏が音に関する実証を行う。  住居にはトヨタ関係社員とその家族数世帯が住み始めており、最終的に約300人が住む予定。一般来訪者の受け入れは、26年度以降を見込む。  第2工事の対象面積は約5・2万平方㍍としており、23年5月から造成に着手。造成は三井住友建設(東京都中央区)、施設整備は大林組(東京都港区)が担当。また基本設計は日建設計(東京都千代田区)、実施設計は日建設計・大林組が担当している。  第2期工事の工期末は設けていない。第3期工事の詳細は現時点で非公表。