新ZEHの定義を決定 エネルギー消費量の削減目標が厳しく

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 経済産業省は、高い省エネルギー性能を持ち、2030年代後半に広く普及が期待される住宅として、「GX ZEH」と「GX ZEH―M」を新たに定義した。どちらも27年4月以降に適用する。定義は変わらず、1次エネルギー消費量の削減目標をZEH、ZEH―Mよりも厳しくした。  GX ZEHの戸建て住宅は、断熱等性能等級6の基準を満たす外皮性能を備え、再生可能エネルギーを導入する必要がある。再エネでの発電量を除外し、年間の1次エネルギー消費量を基準値から35%以上削減する必要もある。  再エネを含んだ場合のエネルギー消費量の削減率が多い順に区分し、115%以上削減した場合には「GX ZEH+」、100%以上115%未満は「GX ZEH」、75%以上100%未満は「Nearly GX ZEH」と呼ぶ。  断熱等性能等級6の基準を満たす外皮性能を持つ住宅または、再エネを含まない状態での一次エネルギー消費量削減率が35%以上の住宅は、「GX ZEH Oriented」に区分する。  設備要件として、全住宅に高度エネルギーマネジメント、GX ZEH Oriented以外の住宅に定置用蓄電池を導入する必要がある。  集合住宅のGX ZEH―Mでも、再エネを含んだ場合のエネルギー消費量削減率に応じて、「GX ZEH―M+」、「GX ZEH―M」、「Nearly GX ZEH―M」、「GX ZEH―M Ready」、「GX ZEH―M Oriented」に区分する。  設備要件はない。角部屋など、3面以上の壁・天井が外気に面している住戸は、2030年までの時限的な例外規定として、断熱等性能等級5以上でも認める。  現行のZEH、ZEH―Mは28年3月まで新規で取得できる。