岡山労働局 7月の有効・新規求人倍率
岡山
岡山労働局は、最近の雇用情勢として2025年7月分の有効および新規の求人倍率の推移などをまとめた。これによると有効求人倍率(季節調整値)は1・4倍の前年同月比−0・3ポイントで3カ月連続の低下、新規求人倍率(同)は2・37倍の−0・06ポイントで2カ月ぶりの低下を示した。また、全国平均に対しては両倍率とも0・2倍上回っていることが分かった。就業地別の求人倍率は同比で玉野が0・16ポイントと津山が0・04ポイント、高梁が0・02ポイント上がった。
求人状況については、新規求人数(原数値)は前年同月比5・3%減で、4カ月ぶりの減少となる1万4823人。このうち、建設業は同2%減で2カ月連続の減少になる26人となった。産業分類いずれも減少傾向を示しており、その中でも医療・福祉が 415人減、宿泊・飲食サービス業が8・9%減と大きく減少した。有効求人数(同)は4万1023人で、前年同月比1・4%減少。4カ月ぶりの減少となった。
一方、求職の状況は、新規求職者数(原数値)が5925人で前縁同月比4・8%減の2カ月ぶりの減少。有効求職者数(同)は3万0809人で同比0・3%増加し、4カ月連続の伸びを示した。就職の状況は、就職件数1728件で同比4・9%減少、就職率29・2%で前年同月と同水準となった。
これらを踏まえ岡山労働局は、県内の雇用情勢について「求人が求職を上回って推移しており、求人の動きに底堅さもみられるが、物価上昇等が雇用に与える影響に留意する必要がある」とする判断を示した。