県内2路線に防災・減災対策等強化事業推進費

静岡
 国土交通省中部地方整備局に、国交省本省から「防災・減災対策等強化事業推進費」の2025年度第2回として、対策8件・約9億円が配分された。そのうち、静岡県内へは掛川市道寺部東大谷線と県道静岡御前崎自転車道線の道路更新防災等対策事業。  災害対策事業(崖崩れ・法面崩壊等対策道路<補助>)の掛川市道寺部東大谷線は、24年9月に崖崩れが発生した箇所に再度災害防止として補強土壁工などを実施する。  場所は掛川市大渕、事業主体は掛川市。事業費2200万円、配分額1100万円。推進費施行区間は延長14㍍、道路土工680立方㍍、補強土壁97・8平方㍍、舗装50平方㍍、かご工6㍍、管渠9㍍。  事前防災対策事業(崖崩れ・法面崩壊等対策道路<補助>)の県道静岡御前崎自転車道線は、25年5月の豪雨の影響で擁壁の変状が確認されたため、事前にブロック積みなどを実施することで通行者の安全・安心を早期に確保する。  場所は牧之原市地頭方、事業主体は静岡県。事業費4000万円、配分額2000万円。推進費施行区間は南北2カ所に分かれており、合計延長35・5㍍。  北は、道路土工310立方㍍、ブロック積み83平方㍍、舗装復旧44・6平方㍍、構造物取り壊し16立方㍍。南は、道路土工50立方㍍、ブロック積み25平方㍍、舗装復旧11・4平方㍍、構造物取り壊し5立方㍍。 【防災・減災対策等強化事業推進費】災害を受けた地域などで災害復旧事業の対応ができない場合に、再度災害防止などの対策、交通インフラ(陸上交通、海上交通、航空交通)で重大事故などが発生した場合の対策(安全性の向上)、突発的な事象への緊急的な対策や新たな課題への追加対策(公共交通の安全確保を含む)に対して、年度途中に緊急的・機動的に配分する予算。