JR四国H 岡山駅前再開発に新ブランドH

岡山

駅前町1丁目2・3・4番地区再開発ビル完成イメージ図

 【岡山市北区】JR四国グループのJR四国ホテルズ(高松市浜ノ町1ノ1)は9月30日、建設工事が進む岡山市駅前町1丁目2番3番4番地区第1種市街地再開発のホテル棟に、全国展開を見据えた新ブランドホテルを初出店すると発表した。新ブランド展開のため、現時点でのホテル名称などは未定だが、岡山駅前という好立地の再開発ビル高層部に177室のホテル進出が固まった。ホテルの内装工事については、再開発ホテル棟完成予定の2026年11月をめどに、別途JR側で発注し27年3月のオープンを目指している。  JR四国ホテルズの発表では、再開発ビルホテル棟の7~16階部分・延べ床面積約7000平方㍍を活用し、ダブルルーム83室、ツインルーム94室(ユニバーサルルーム含む)、合計177室を設置、付帯施設にはダイニング、宿泊者専用ラウンジ、温浴施設、ジムなどを設ける。  同社では、ホテル事業を成長基幹産業に位置づけ、四国内外への出店拡大に取り組むという。現時点では、四国4県と兵庫県で9施設、1471室のホテル運営をしており、岡山市駅前町再開発への初出店の公表当日も、高松市内で「高松東急REIホテル」営業終了の後継テナントとして「JRクレメントイン高松兵庫町」(191室)にリブランドする計画も明らかにしている。  岡山市駅前町再開発事業は、岡山市駅直近の駅前町1ノ2・3・4の約1・4㌶の施行区域面積に、住宅棟(鉄筋コンクリート造地下2階地上31階建て延べ約4万8700平方㍍、高さ約107㍍、住戸422戸設置)、ホテル棟(同造地下1階地上16階建て延べ約1万9100平方㍍、高さ約60㍍、1~3階商業施設、4階コンベンション施設、5・6階オフィス、)、駐車場棟約1万6500平方㍍、総延べ約8万4300平方㍍の複合施設を建設、駅前の好立地を活かしたまちづくりに貢献する複合拠点を目指している。  駐車場棟はすでに完成し供用されている状況で、住宅棟は26年7月末、ホテル棟は同年11月末の完成予定で工事が進捗しており、建物完成後は再開発組合に引き渡しされる。  設計や施工は特定業務代行者が担い、設計は大建設計(大阪市西区)、施工は奥村組・美樹工業・北川鉄工所JVが担当。主な保留床の処分は参加組合員が担い、住宅は野村不動産(東京都港区)、ホテルはJR西日本不動産開発(大阪市北区)が担当。再開発コーディネーターはユーデーコンサルタンツ(大阪市中央区)が担当している。