浜松市 浜松駅周辺活性化策を報告

静岡

JR浜松駅南口周辺

 浜松市は、JR浜松駅周辺の環境を生かした中心市街地活性化策について、市議会9月定例会の中で報告した。斉藤晴明議員(市民クラブ)の一般質問に北嶋秀明産業部長と嶋野聡文化振興担当部長が回答した。  駅周辺のうち、駅南地区については常葉大学や浜松調理菓子専門学校の移転が予定され、市は中心市街地活性化を進める好機と捉えている。現在「中心市街地活性化計画」の策定を進めており、計画に関する協議の場では「民間投資の促進が必要」との意見を多く受けている。2025年度中は駅南地区を含む中心市街地の投資可能性調査を実施するとともに、公共投資の在り方や民間投資を誘発する方策などについて議論している。今後は調査の結果などを踏まえて都市機能の誘導に向けた支援を検討し、投資促進につなげていくとの方向性を示した。  また、アクトシティ浜松の屋上庭園施設「アクトの森」の活用に関する質問に関し、市内外から年間約70万人に利用される他、民間事業者とともに活性化事業を展開し、にぎわいを創出しているアクトシティ浜松の現状を報告。「アクトの森」は施設のホームページでウオーキング、ラジオ体操、子どもの外遊びなどを紹介し、朝夕には市民の憩いの場となっている他、近年では結婚式の前撮りやYouTube動画などの撮影場所としても利用されているとした。防犯対策などのため開場時間の拡大などの予定はないが、今後は利用の申請時にSNSでも発信を依頼する他、既存イベントも活用して魅力を伝えるなど活用に向け周知を図っていきたいとの方針を示した。